アーナン日報

暇な大学生達でブログやります。

カルロス・ゴーンと人質司法

 カっちゃんがやばいね。かっちゃんだよ。日産カルロス・ゴーンちゃん。

 

 ゴーンちゃんは、平成23年から27年にまでの自分の報酬額を、50億円ほど少なく、有価証券報告書に虚偽記載していた容疑(金融商品取引法197条および197条2項、207条違反)で、2018年11月19日、東京地検特捜部によって逮捕されちゃった(逮捕①)。
 勾留、勾留延長決定を経て、延長最終日となる2018年12月10日、平成28年から平成30年初めまでの虚偽記載の容疑で再逮捕しちゃった(逮捕②)。10日間の勾留を経て、特捜部は勾留延長を請求したが、東京地裁はこれを却下した。

2018年12月21日、勾留延長却下を受けて、特捜部は特別背任罪でまた再逮捕しやがった(逮捕③)。

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 一部では「検察の威信をかけた再逮捕だ!裁判所に屈しない検察カコイイ!!!}とか言ってるけど、非常に危ういことをしている。

 

 原則、被疑者の身柄拘束の限界は、逮捕1日+検察官送致2日+勾留10日+勾留延長10日の23日だ。

 ・勾留は、海外逃亡の恐れ、証拠隠滅の恐れが認められるときに許可される。それでも10日間が限度だ。勾留延長は、やむを得ない事由がある場合のみ認められる。

検察は、この規定をないがしろにするために、あえて逮捕を繰り返して、拘束期間を延ばしていると考えられる。

 11月19日に逮捕されて、保釈可能になるのは1月11日。年末年始もぶっ通しで取り調べを続ける。これが日本の人質司法である。ここまでながいのは中々無い。徹底的に精神を疲弊させるのだ。

 

 はっきり言おう。こんなことは刑事訴訟法の身柄拘束規則を潜脱している違法行為だ。

 

 虚偽記載を期間わけて逮捕状請求してんのも意味不明だ。だからこそ裁判所もさすがに横暴が過ぎるということで勾留延長を却下したんだろう。

逮捕が分かれた理由については「公判の内容に関わるので理由の公表は差し控える」らしい。

 勾留延長が却下され、ゴーン氏が保釈される日となり、東京拘置所の前で待ち受けるメディア陣、しかし速報で、「ゴーン氏、特別背任罪で再逮捕」。再び檻に沈むこととなった。

 勾留却下されたから、ならばこうだ、と特別背任のカードを切ってきた。特別背任は、ここでは説明を省くが、本事案で立証が非常に困難であると言われている。だが、ここまでした以上必ず起訴される。今後の動向も見放せない。

 

今回、ゴーンが逮捕されたことにより日本の刑事訴訟運営の異常な閉鎖性に注目が集まっている。これを機に新しい風が吹き込むことになれば良いが・・・。

 

ゴーンは、いまもなお暗くじめじめしたコンクリートうちっぱなしの東京拘置所にいる。vipルームなどない。

サーカイは、ぬくぬくベッドでpcゲームをしている。