アーナン日報

暇な大学生達でブログやります。

2018年を振り返る。

 タウズです。

 いよいよ本当に年が終わろうとしているので、とりあえず今年を振り返ってみようかと思います。時系列順に細かく振り返るので、読み物としてはいささか退屈なものになりそうですがご了承下さい。

 そういえば、今年の初めはゲームで始まっていました。そのゲームとは何をかくそう「ゼルダの伝説 Breath of the Wild(以下BOW)」。ゲーム史にその名を残すことは間違いない、まさに伝説のゲームであります。そのころは確か有料の追加コンテンツが配信されたとかで、もうただひたすら毎日BOWやってましたね。少なくとも一日5時間はやってたと思います。後にも先にもこんなにやりこんだゲームはBOWだけですね。ファミコンを世に送り出して以来、任天堂はひたすら、家庭用ゲームはどのようにあるべきかを考え続けてきたようですが、このBOWには、その問いに対する、任天堂なりの答えが込められているように感じられました。これ以上BOWについて触れ出すときりがないので、このへんでやめときます。これはあくまで今年の振り返りですからね。とにかく、今年の年明けはひたすらゲーマーでした。2月には期末試験が待ち構えているというのに、ただひたすらゲーム内の広大な世界を駆け巡ってましたね。

 まあそんなこんなで冬休みは終わり、そのまま一月も終わり、定期試験もテキトーにこなし、まあ風邪も何回か引いてたからGPAも下がるところまで下がるだろうなと思っていたらむしろ上昇。世の中不思議ですね。あれだけ必死だった1回生前期より明らかに勉強量減ってたはずなんですがね。気が付けばGPAランクは同じ課程の同回生(100人足らず)の中で2位になってましたね。1位は僕の友人で、まあこいつはトップになるべくしてなったっていう、「大学生になっても受験生」の異名を持つガリ勉さんでしたが。GPA教えてもらったら、僕とはかなりの差がありました。さすがです。授業後毎日図書館にこもって勉強する受験生には勝てません。

 さてさて、そのまま春休みに突入。なんと春休みが2か月近くもある!同様に2か月続いた夏休みを、毎日BOWの世界にトリップしながらただひたすら暇をもてあまして無駄にしてしまった苦い経験から、何か始めなければ、と思い立ちました。ただ思い立ってから行動に移すまでにやはり時間がかかり、新しいバイトを開始したのは3月に入ってからだったと思います。新しいバイト、と言いますのは、まあつまるところかつて僕はバイトした経験があったのですが、こちらは触れたくない辛い過去であり、それに厳密には2018年の出来事ではないので、とりあえず触れずにおきます。さて、新しいバイトは弁当と総菜をひたすら作りまくる業務ですが、まあ最初はかなり楽でしたね。「こんなんで金もらっていいの?」ってぐらい。ただ研修のようなものが終わり、いざ一人前の仕事量を課せられると、途端に重労働に。朝9時(といっておいて8時半)から昼1時までの勤務のはずが、気が付けば昼3時までかかる始末。けれど、周りの従業員の方は、内心「もっとはよせえ」と思っておられるのかもしれませんが、それを表に出すことはなく、そこまで居心地の悪い環境ではありませんでした。ただ、「昼食いつとればええねん」とはなりましたが・・・。やっているうちに徐々に業務にも慣れ、弁当類の注文や予約がなければ、たいていの場合昼1時までには終われるようになっていきました。まあそんなこんなで僕の第二のバイトデビューは無事成功(?)したのでした。

 4月。始業。いつものようにテキトーに履修登録を済ませようとしたのですが、ひとつ気になる科目が。「産学連携ものづくり実践」。企業が学生に課題を提供し、その課題を解決する装置を実際に作製するのが目的のこの科目。工学部に所属する我々としては貴重な体験ができそうな科目ではありますが、僕としてはそれ以上に、「この科目、今年度が最後で、来年には消滅します。」という宣伝担当の助教の言葉にひっかかりました。「今年が最後」「今しかない」といったワードに弱い僕は、その科目に強く惹かれてしまいました。そしてなにより、その科目が4単位に相当し、たいていこういった実践形式の科目は、参加して普通にやってれば最高評定のSがもらえる、という全くもって根拠のない発想から、深く考えることもなく履修登録してしまいました。あとから知ったのですが、その科目は本来三回生向けに開講されているものらしく、今年は最後だからという理由で二回生の僕らにも勧誘が来た、ということだったそうです。

 登録したが最後、企業との兼ね合いから履修中止はできないと告げられ、守秘義務契約書にサインをさせられました。つまりは一瞬で退路を断たれてしまったのです。この科目についても書きたいことは山ほどあるのですが、守秘義務がある以上、どこまでがその境界かあいまいでいまいちよくわからないので、これ以上は触れないことにします。・・・とにかく、大変でした。

 さて、まあ、そんなこんなで、この「ものづくり」のおかげで退屈することなく、というかむしろ、他の科目への出席すら犠牲にして、ひたすら振り回されて、忙殺されて前期は過ぎていったような印象です。他はなにやってたのか・・・。前期は「ものづくり」のひと科目しか履修登録してなかったんじゃないか?ってぐらい、もうそれだけしか記憶にないです。期末試験期間中も、頭の中は「ものづくり」のことばかり。提出書類の期限が怒涛のように押し寄せ、テストどころではない!図面が!発注表が!設計報告書があああ

 今期はGPAがだだ下がりすることを確信した瞬間でしたね。そういえばこのころに今使ってるこのマイPCも買ったんだったっけな。バイト代で。そもそもパソコンほしくてバイト始めたようなものだったから・・・。

 なんだかんだで時は流れ、地獄の定期試験を乗り切って夏休みへ。しかし「ものづくり」はまだまだ続く・・・。夏休みもささげるなんて聞いてないっすよ(ちゃんと説明会のときに説明あったらしい)。ただ、とうぜん他の科目の授業はなくなるので、「ものづくり」だけに専念できるようになって、時間に余裕が生まれましたね。程よくがんばり、程よくバイトして、程よく休む。今年の夏休みは、前年の夏休みよりは充実していた気がします(前年の夏休みがいかに空虚であったかについてはここでは触れない)。夏休み終わりには「ものづくり」の最終発表会があり、それの準備などで終盤ドタバタしましたが、どうにか本番当日を迎えることができました。苦い思いもたくさんしましたが、いろいろと経験出来て、楽しかったです。最後の報告書には、いいこと悪いことを思ったままストレートに書きなぐってやりましたね。あれを読んだ教授はいったい何を思うのでしょうか・・・。

 さてさて夏休みも終わって十月に突入。「ものづくり」からも解放されて急激に暇になってしまいました。もう空っぽ。といいますのも、四単位分に相当する「ものづくり」を履修してしまったがために、後期履修登録できるのが22単位しかなくなってしまったのです(一年間の登録上限は50単位)。おかげで必修をあらかた登録するともう残りが4単位しかない。しかしまだ興味深そうな科目が6単位分ある。上限解放という選択肢もあったのですが、前年度の後期を振り返ると僕は何度も何度も風邪を引いて授業を何度も欠席していました。今年もそうなることを見越すと、あまり馬鹿みたいに登録するのはまずかろうと思い、仕方なく22単位だけきっちり登録して今期をスタートすることにしました。そして、あえて自粛したこの決断の裏には、大学生あるまじきある思惑があったのです。・・・そう。この時期で始める意味が、誰にも理解できないような、新しい趣味。サクソフォーンであります。

 サックス教室に通い始めたことが、今年最大の出来事であったように思えます。以前から音楽には興味があり、いつか楽器を習ってみたいな、とひそかに思いながら、しかし中学高校で音楽関係の部活動に参加する度胸もなく、音楽教室に通う資金負担を親に任せることもできず、なんだかんだ「音楽を習わない理由」を並べて過ごしているうちに結局大学生になってしまいました。このままでは一生楽器を始めるチャンスは来ない、と思い立ち、そして何より、自分がバイトを始めてお金を稼ぐようになり、そのお金を使えば教室に通うことが不可能ではないと気づくことができたことが、踏み出すきっかけとなりました。今まで無意識のうちに並べてきた、「音楽を習わない言い訳」をすべて覆すことができたんです。

 それからサックス教室に通い始めるようになり、新しい世界との遭遇、というと大げさな気がしますが、それぐらい驚きと発見の連続。そして、高校では芸術選択システムの都合上音楽を選べなかったことから、中学校以来となる「音楽の授業」に、忘れていた「音楽を学ぶことの喜び」を取り戻すことができたのです。今は本当に楽しい。サックスを始めてよかった。心からそう思います。え?冬はしょっちゅう風邪をひくくせになんでサックスなんて始めたのか、ですって?・・・まあ、人間いろいろですね。どういうわけか今年の冬は今のところ風邪をひきませんね。暖冬のおかげかな。

 さて、今年の振り返りはざっとこんなところでしょうか。今年は後半になるにつれて加速していったような気がします。特に後期は、サックスはもちろんのこと、物理学実験が始まり、まだそれほど危険な実験もさせてくれないので、実験器具で全く関係のないことをしてみたり、ロールペーパーを転がして遊んだり、友達と一緒に悪ふざけをして教員に怒られたり・・・、童心に帰れますね。まだまだ僕は子どものようです。楽しい時間は速く過ぎてしまうとよく言いますが、だからって時間の流れを遅らせようと空虚な時間を意味もなく過ごすよりは、加速していく時間の中を、その刹那の輝きを、ひとつひとつ大切に生きるほうが、僕にとってはずっと価値のあることだと思います。

 皆さんの2018年はどんな年になったでしょうか。来年も楽しいことがいっぱい待っているといいですね。

それでは皆さん、良いお年を。